はまったドラマ-4(そして、生きる)
私の好きな脚本家・岡田恵和さん脚本のドラマ「そして、生きる」は2019年の作品で、有村架純さんと坂口健太郎さん主演の
WOWOW配信ドラマでした。
東関東大震災のボランティア活動で知り合った二人の主人公には、同じ過去がありました。両親を幼い頃亡くし、女性主人公は、
父親の兄である叔父さんの養女に・・・、男性主人公は母親の姉の養子となり・・・思春期まで育てられました。
ボランティアの打ち上げで、お互いに身の上をカミングアウトしたことで、親しくなり恋に落ちました。若さゆえかそれぞれに違った道を
歩き出して別れてしまいます。若さゆえ、辛い思いを経験し、精神的にどん底に落ちてしまいましたが、それなりに乗り越えます。
そしてお互いに新しい関係の相手が出来た時、偶然ボランティアをしていた土地で出会います。
別れていた時期に起きた事情をお互いに知りますが、お互いの道を生き始めます。もろもろの事情を乗り越えた頃、再び二人は
仕事で出会います。
そこにはいつしか同志のような友人関係が生まれていて、わだかまりも壁も無くなった友人の思いがありました。お互い成長した人間
として、明るさと自然な姿が会話にありました。
お互い「大好きだよ・・。」と言って別れましが、お互いそれぞれ別の人生を歩み始めます。
ドラマって普通、「ハッピーエンド」で終わりますがこのドラマ、結果に納得して気持ちを引きずらない形で別れてゆきます。だから題名が
「そして、生きる」だったのでしょうか。 岡田恵和さんの脚本やっぱり好きです。バックに流れる音楽も素敵でした。
(2021年9月4日)
はまったドラマ-4(蛍草)
NHKオンデマンド・ドラマ、BS時代劇「蛍草」。これも泣けます。蛍草はつゆ草のこと.。俳諧でつゆ草のことを「蛍草」と言うそうです。
以前見たドラマ「透明なゆりかご」という、看護学科の高校生が、夏休みに産婦人科医院で看護助手のアルバイトをしたときに
経験することがストーリーとなっていたドラマで主演を演じた女優さん・清原果耶さん主演の時代劇です。
2019年制作で清原果耶さん17歳の時と思われます。素敵な女優さんです。
この方今19歳だそうですが、あまりの演技の素晴らしさに圧倒されました。この方の演技は台詞より表情での演技が素敵です。
最近のタレントさんって器用というのか、演技が素晴らしい。
時代が変わった…という思いです。小さい頃からテレビや映画・舞台などで多くの作品を見たり、学校の文化祭や体育祭ほかでのダンス、
ブラスバンドやオーケストラなど教育の一環で鍛えられた上での才能の開花でしょう。
あらすじは、武士だった父が仕えていた藩の不正を正そうとして、陥れられ切腹しました。母親が死ぬ前に小さな娘・菜菜に話、遺品を
渡します。菜菜は叔父の農家で成長した後、身分を隠しある武家屋敷の女中として働き始めます。
その武家家族は清貧で真っすぐな生き方をしていた家族でした。可愛がられ親しくなり懸命に生きていましたが、菜菜の父親と同じ不正を
正そうとした奉公先の主人が、同じ汚名を着せられ罰せられることになります。
菜菜は奥様が病死する時「旦那様と子供たちをお願い・・・」と託されてしまいます。
菜菜はその家族のために紛争します。そして幼い頃、使いに連れていかれた父の姿・顔・人柄が、奉公先の主人とよく似ていることに気付き、
段々とその主人に魅かれていき、好きになっていました。その上父の仇が誰であるかはっきりし、父の遺品の中に不正の証拠を見つけます。
父と奉公先の主人は、同じ人物に陥れられたのです。新しい藩主の家督相続を祝って行われた御前試合で、敵討ちを装って御前試合に出て、
父が残した不正の証拠を新しい藩主に渡します。
結果は不正が名実となり、悪者は処罰・切腹となりました。
使えていた武家屋敷の主人は汚名が晴れて帰ってきます。そして、妻として共に生きてほしいと申し込まれます。めでたし・・めでたし・・・。
(2021年8月31日)
はまったドラマ-4(ソースさんの恋)
NHKオンデマンドで見た「ソースさんの恋」 千葉雄大さんとミムラさん主演の恋物語。ちょっと異色で、女性は男性主人公より10歳も
年上・・です。2017年制作のドラマ。
あらすじは、少年の頃川辺でスケッチをしていたところで、美しいお姉さんに出会い「あなたの絵好きよ!画家になって・・・。そしたら
あなたの絵を求めて世界中を捜すわ・・。」と言われます。
可愛いイケメンの千葉雄大さん演ずる主人公は、この言葉に勇気づけられて美大受験を決心します。
4年後、アルバイトをしながら美大生を続けていた1年生の秋、この時の美しいお姉さんが、アルバイトをしているコンビニに、ソースを
毎日のように買いに来ます。このお姉さんに「ソースさん」と名付けました。しかしこのお姉さん、精神的な病気を抱えて精神科の病院に
入退院を繰り返していました。
少しづつ、お姉さんのソースを買う理由と異常な行動の理由が、ドラマの進行とともに明かされて行き、そして若い美大生の主人公は、
この美しいお姉さんに恋してしまいます。そして、絵のモデルになってもらうことになりました。
美大性の主人公は、実家は裕福ではなく、奨学金目当てにある展覧会の賞を狙っていました。その展覧会で受賞すると奨学金が貰えるから
でした。男性主人公は、美しいお姉さんを描くことに懸命でしたが、うまくゆきません。そして、好きになったお姉さんの実情を知るにつけて
絵に精神性・伝えたい思いを描き込むことが出来るようになっていきます。
そしてお姉さんも、愛していた婚約者が事故死した事実と向き合って、この悲しみから逃げていて精神的病を負っていることに気付き、
しっかりと生きる決意をします。「強い自分を取り戻すのに時間がかかるかもしれない・・・それでも待っていてくれる・・・?」と言って主人公の
前から消えました。
男性主人公は、展覧会で特選を受賞し、3年間奨学金を貰って、大学を卒業しそして大学院に残り勉学を続け、美大の講師になっています。
彼女が消えてから、8年が経ちました。
個展をしていた時、美しいお姉さんは明るさと強い心を取り戻し、30歳近くなった美大の講師をしている彼の前に「この絵・下さい」と現れ
ました。男性主人公は涙で彼女を抱きしめます。ここでドラマは終了。
さてこの後はどうなったのでしょうか?
この後結婚した・・・?お互いに仕事をしながら・・・結婚せずにお友達になった・・・・・?結婚せず恋人のままで付き合った・・・?
(2012年8月30日)
はまったドラマ-4(運命に似た恋)
相変わらずのコロナの蔓延で、ほとんど外出せずドラマばかり見ていると、泣けるドラマが多くあることに気づきます。
NHKオンデマンドで見た「運命に似た恋」は、泣けるものでした。ドラマの脚本を書く人って多種多様な想像力が湧き出でてくるのですね。
このドラマ、脚本家の発想が素敵でした。原田知世さんと斎藤工さん主演の魅力的なラブストーリーです。2016年制作ドラマ。
演出家や演技者の力量も素晴らしい・・・。演技者ってすごいですね。見てる人を本気にさせてしまう・・・。たかがドラマ…て思えなくなって、
引き込まれてもらい泣きしてしまうのです。
それにバイプレイヤーと言われる立ち位置にいる人々の演技や魅力が、主役を引き立たせて、どのドラマを見ても脇役の魅力が
必ず感じ取れる・・・・。今回は草笛光子さん。現在87歳みたいです。いい感じ。
あらすじは、子供の頃、海で知り合った男女が仲良くなりお互い初恋をします。別れの時、少女は髪留め(バレッタ)を渡し、「また
会おうね・・。再び会ってこれを返して・・・」と・・・・電車に乗って別れてゆきました。でもその少年は小児癌だったのです。彼女と別れた後
生きる気力をなくしていましたが、同じ小児がんで治療をしていた友人が出来ます。そして、友人に初恋の彼女の話を沢山しました。
その男同士の付き合いは8年にも及びました。そして17歳の時死んでしまいました。(二人の男女が出会ったのは、彼9歳、彼女は16歳
でした。)
その親友は、彼から、彼女の話を聞かされながら、話の中の少女に恋してしまっていたのです。そしてバレッタを初恋の人に返すことを
託されました。恋をした女性に会ってみたいことと、彼から託されたバレッタを返すことのために、その女性が住んでいるところを探し当て、
近くに引っ越して来たのです。自分の命が短いと感じたからでした。
現在、女性は45歳、離婚して高校生の男の子がいます。セレブを対象にしたクリーニング店の従業員です。男性は38歳、新進気鋭の
デザイナーでイケメン。そのデザイナーは、クリーニング店の顧客でした。配達時に顔を合わせていました。デザイナーの男性斎藤工さん
適役です、素敵。かっこいい。
彼は出会ってから、あの時の子供が大人になって会いに来たふりをしました。それには二つの理由がありました。
①ふりをすれば自分が愛されると思ったから・・・・、②彼女の好きだった少年が逝ってしまったことを伝えられなかったから・・・。
そしてもろもろに進行して行くうちに、結局自分が嘘をついていたことを手紙で告白してイケメンデザイナーは彼女の前から姿を消しましす。
しかしこの男性、がんが再発していましたが治療しようとしませんでした…なぜか?理由があって、死を望んでいたのです。
生きる希望がありませんでした。そしてまたある有名なデザイナーのゴーストライターを強要されていたため、これ以上この役割を続けたく
なかったからでした。この有名なデザイナーには恩と弱みがありました。
女性主人公は、彼を探し続け初恋の子供と出会った場所(海)で見つけ出します。そして、そのころ二人で作ったお墓を捜しに行きます。
当時、バッタの死骸やもろもろの思い出の品を埋めたことを話しました。彼は友人が「あなたと別れてからも時々、ここに来ていたよ。」と
話しました。
そして気づきました。そのお墓には、彼女と別れてから埋められた木に彫って作った手紙(遺書)が埋められていたことに・・・。
そして20年ぶりに二人で手紙を読みました。
その手紙には、友人の彼のことも書かれていて、心優しき天才だと・・・今、貴女ががいる世界に世界的デザイナーの彼の名が知られて
いませんか?その人は天才だけでなくいきる希望となった素晴らしい好いやつです。とも書かれていました。
僕は死んでゆきます・・・彼にバレッタを返すことを託しました・・・彼は生きなくてはならない。世界中の沢山の人を感動させなくてはならない
・・・・と書かれていました。
生きるのが怖かったかれは、この手紙で生きる希望を取りもどし、そしてまた好きになった女性から「生きて・・・」と切望され、「そばにいて
見守って共に人生を歩んでいきたいと・・・、君でなくては駄目だ・・・」と告白されました。
だから、先に逝った親友の分まで彼女を愛したいと思いました。そこで癌の治療をすることを決心します、
そうして手術を受けました。成功率40%と言われた手術は成功しハッピーエンドで終わります。こんなストーリー、よくぞ思いついた・・・と
感心します。でもやっぱりハッピーエンドです。ドラマって殆どがハッピーエンドで終わります。そうしないと視聴者は満足しない・・・・とか?
コロナで外出自粛でも、ネット配信動画を見て退屈しませんが、こんな生活では、体力は確実に衰えていくでしょうね。
(2021年8月26日)
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