軍  艦  島 (端島

長崎港から約19キロ離れた孤島が世界遺産になりました。2015年7月の事でした。
「明治産業革命遺産・製鉄・製鋼・造船・石炭産業」が西洋から非西洋へと移行した顕著な産業化の変化を代表したもの
として世界遺産に登録されたようです。

この通称軍艦島は、三菱石炭鉱業が経営した海底炭鉱の島で、遠くから見ると軍艦の様な様相を見せていることから
通称「軍艦島」といわれるに合点する島でした。

この島での生活は、島全体に鉄筋高層住宅が立ち並び、生活水準も先端を走っていたという説明がありました。

炭鉱夫の仕事が大変きつかたったので仕事に従事する人が安定しなかったために
家族ごとここに住んでもらい
長く仕事に従事してもらうための策だったようですが、家族は最先端の生活が出来、給料は一般の仕事に従事る人の
 3倍から4倍くらいもらったそうです。ただ働く大黒柱であった男性は、大変過酷な労働に従事していたということです。

経済的に恵まれていたため、ここに住む住人の子女の教育水準は非常に高かったと説明されていました。
映画館やパチンコ店など、また中小学校も存在し、海の水を呼び込んだ練習用プールなどの設備も
整っていて、映画館の上映は長崎市内より早く、市内の人々がこの島の映画館に映画を見に来ていたと言います。

今や廃墟となった孤島ですが、遥か明治の日本の産業が思い起こされる場所でした。




 

上陸した2018年6月11日は、生憎の雨でした。船の中で200円で簡易合羽を売っていますので、
雨でも波の具合が良ければ上陸できます。船長判断だそうです。当日は上陸可能で乗島しました。

波が高くて上陸出来ない時には、軍艦島周遊の観光になると言います。
この日は雨にもかかわらず、多くの乗船者があり賑やかでした。やはり人気の観光地です。

私は遠く四国松山から、二日間のバス旅行で参加しましたが、バスに車酔いする体質であるにもかかわらず
行って良かったと言う感想でしたが、人によっては「ただの廃墟だったね!!」と感想を漏らしている人々もいました。

人の感じ方は大分違いますね。私は良い観光でしたし、日本の産業の目覚めを知って有意義でした。