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エルサレム
エルサレムはユダヤ教・キリスト教・イスラム教の
聖地であり巡礼者と観光客を魅了する街でもある。
一キロメートル四方の城壁にかこまれた旧市街には
約220もの歴史的建造物があり、世界遺産に登録
されているという。旧市街はユダヤ人地区、
イスラム地区、アルメニア地区から構成されている。
イエスが裁判にかけられ十字架を背負って
ゴルゴタの丘まで歩いたとされるビア・ドロローサも
一部歩いてみる。
そしてイエス・キリストが十字架につけられた
場所ゴルゴタの丘の上に建てられている
聖墳墓教会にも立ち寄ったが、あまりの巡礼者の
多さに感激薄くなるようでもあった。
旧市街の街の様子は細い路地に商店がひしめいて
いて雑踏そのもので、イスラム圏の銀座とも言える
様相が感じられました。
エジプト・カイロで体験した商店街と同じ雰囲気です。
夜の風景もまた素敵。以前スペイン・グラナダの
アルハンブラ宮殿で建物内部のアラビアンナイト
に接して感動でしたがここでは街の風景の
アラビアンナイトに新鮮気分。
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なげきの壁
有名所ですが、祈りの壁が男性用と女性用に
分けてあるのが、少々気がかりでした。
イスラム教もモスクでの祈りの場所すらも
男女別々と聞きました。
私としては何故ここでこんなに真剣に祈るのか
共感できなかったけれど、ユダヤ人にとって心の
よりどころとなっている場所なのでしょう。
体をリズムを取って前後に動かして祈って
いる姿は、仏教の木魚をたたくリズムに似ている。
宗教ってなんだか全てどこかに共通点があるようで
不思議。 |
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ベドウィンのテント訪問
荒れ野の中をバスで延々と走ってキャンプへと
到着しました。旧約聖書では幕屋という表現で
訳されていますが、NHKの番組を見ていると
《幕屋に訪問したとき、お茶でもてなされるそうです。
湯飲みに少しずつ何杯も御代わりを継ぎ足されると
歓迎されていて、長く留まって話をして行って
くださいと言う意思表示であるとか?
もし湯飲みになみなみといっぱいに注がれた場合
「これを飲んだら早く帰ってくれ」という意思表示だと
放映していました。》
ここでは、駱駝とロバに乗る体験をしましたが
旧約聖書の時代はロバに乗っている人が高貴な方
だったのだとか? イメージとは違いますね。
近代文明に慣れた私はロバの背骨がゴツゴツと
していて、とても長時間乗っていられそうに
ありませんでした。
でも、見た感じ可愛い。しかし聞く所によると
ロバの後ろには要注意とか。蹴飛ばされて怪我の
恐れあり。という。
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マサダの砦
マサダとは砦と言う意味があるそうです。
この砦に熱心党のユダヤ人967人がローマ軍に
抵抗して立て籠もり自決の道を選択した所と
言われています。この自決は心の自由を選ぶという
意思表示として死を選んだと解説されていました。
下の模型のような形状の山の上が砦となっていて
数々の遺跡が残っており、お風呂の跡なども
近代的な形で使われていたと思われます。
人間はもしかしてずっと以前からかなり進んだ
生活を知っていて、造っては壊し、作っては壊す
ことを繰り返しているのかもしれないと想像を
めぐらしたものです。歴史的に解明されていない
頃の人間もまた何度か現在に匹敵する文明の
只中にいて、何らかの理由で失滅し、また始まる
という事を繰り返しているいるのかもしれないという
気分になったものでした。
この砦に登るのには二つの方法があります。
(1)歩いて登る・(2)ロープーウェイに乗る。
歩くのにはかなりの時間が必要ですが、私は
歩いてみたかった。でも今回は時間がなく(2)で。
荒野の中の壮大な砦は、今までに経験の無い
体験で、ちょっとした感動でもありました。
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カイザリア
カイザリアは地中海に面したこの地方最大級の
港町都市遺跡です。ヘロデ王時代に築かれました。
ローマ皇帝カエサル・アウグストスの名にちなんで
命名されました。この遺跡にはローマ劇場・神殿
宮殿・戦車競技場・港・導水橋・他があります。
夕暮れの導水橋は地中海に沈む夕陽に輝いて
とてもロマンティックです。(写真上)
若き頃の恋人同士で訪れるのも、老夫婦で昔を
偲ぶのも、友人知人と哲学的感傷に浸るのも
最適な素敵な場所という感じです。
使徒パウロはここカイザリアに約2年間監禁されて
いましたが、法廷でカエサルに無罪を上訴しました。
パウロは自由を得てローマで福音をのべ伝える
目的があったからでした。
カイザリア遺跡の内部に写真(中)のよな劇場跡が
ありました。観客席が海に向かっているので海風で
音響効果が高まるのだといいます。現在でも数々の
催し物がここで開催されているそうです。ここで
グループ有志聖歌隊とダンス・チームそして笛の
研究者夫妻とオカリナ演奏を牧師が演じられ
ました。途中から外国人の旅行グループが参加して
鑑賞しましたが「アンコール」「アンコール」の
手拍子と掛け声で歓喜しました。楽しい思い出と
なりました。(写真下)
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山上の垂訓教会
山上の垂訓教会はカペナウムの上部・小高い丘の
上に建てられていて、マタイの福音書5章3節から
10節の有名な教えが説かれた場所を記念して
建てられた教会です。ガリラヤ湖を眺めながら
ここで多くの人々の心の内側を説かれたのでしょう。
この場所は音響効果が高く大勢の人々に
イエス様の語り声が聞こえたといわてれます。
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ガリラヤ湖
〈上〉ガリラヤ湖畔で早朝、聖餐式[キリスト教徒が
イエス・キリストとの最後の晩餐を記念して
行なう儀式。この時・飲食するパンはキリストの
体を、ぶどう酒はキリストの血を象徴しています。
儀式には、救いの契約そしてイエス・キリストと
一体となるというような意味がこめられています]
を行なった頃の早朝風景。
太陽が昇ると共に水辺の鳥が集団で飛ぶ
様子は自然美の極みと思われました。
イエスが最も福音を語っておられたという
ガリラヤ湖周辺の自然との一体感があります。
自然は神からの贈り物。大切に感謝して
使用し、美しさと厳しさをを味わいたいと
思いながらその中に立っていました。
〈下〉ガリラヤ湖上での遊覧船。
趣のある木船です。頬に来る風もさわやか。 |
クムラン
エルサレムから20km足らずの位置にある遺跡で
1947年に多数のこの様な洞窟から
大量の写本(死海写本)が発見されました。
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バプテスマ〈浸礼〉
ヨルダン川でのバブテスマが団長の牧師先生に
より行なわれました。(写真下)
二人のバプテスマと10人程の再決心者でした。
寒い日でしたが、皆さん自ら申し出て浸礼を
授かられました。見ていた私も37年前の自分の
バブテスマが鮮明に蘇ってきて感動でした。
(写真上)世界中の人々がこうしてここでバプテスマを
受けるのでしょう。ここに入場した記念として
この絵葉書を頂きました。
日本人にはクリスチャンでないと理解し難い
光景かもしれません。 |
印象に残ったイスラエル料理
〈上〉シャマイム
袋状になったパンの内側にゴマや色々の
ペーストを塗ってその中に色々な野菜などを
詰めて食します。前菜と聞きましたが、
美味しくてこれで殆ど満腹でした。
〈下〉マクルパ
大きなお鍋でお米を鶏肉や野菜と共に蒸し焼き
にしたような、炊きゴミご飯かパエリヤの
様な物でしたがとても美味しかった。
クムランでの昼食で食しました。
この地方のベドウィン人がお客をもてなす時の
料理だそうです。
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