マルタ島ゴゾ島
2008年1月旅行社グローバルによるツアー「地中海に輝くマルタ島と美しきゴゾ島」に参加しました。
11名の旅行者と添乗員の総勢12名の旅。冬とはいえ小春日和の穏やかで暖かな日々であった
せいか、帰路につく頃にはすっかり親戚集団の様になり楽しい一週間のふれあいの時となりました。
帰宅してから晶文社発行 地中海の小さな国 マルタ島に見せられて 石川和恵著を読んだところ

私達のガイドであった麻由子さんが所々に登場し懐かしくなったり、彼女の夫のマリオさんが
シャイだがよく気が付き、世話好きであると知った。佐渡島の半分の大きさと言うマルタ。
この国は使徒パウロが嵐の海で遭難し流れ着き助けられました。使徒パウロはイエスの教えを
民族を超えた世界宗教へと発展させた聖人。マルタ人は今もパウロとの出会いを誇りとし、国歌の
中に歌い継いでいると言います。 記憶に残る旅となりました。
ウエスティンホテル・ドラゴナーラ・リゾート
 今回は同じホテルに5連泊。以前個人旅行を
 していた頃一つのホテルに4−5泊逗留して
 場所を移し、また4−5泊逗留するという旅行を
 していた頃が思い出されました。やはり私は
 このようなのんびり旅が性に合っていると感じ
 快適でした。
 次々と忙しく変化する旅行は私にとって記憶に
 残らない旅となってしまうのです。
青の洞門
 丘の上から眺める風景  色の美しさがさわやか。
 あるホームページによるとここで
 泳がせてくれることもあると言う。
 夏に訪れたら水着を着ておくと
 良いそうです。
 今回波が少々高くここは
 迂回したが、静かな時は
 この間をくぐって行くらしい。
 水深は約5メートルだとか。
 澄み切っていて1m位にしか
 見えません。
漁師村マルサシュロック
舟の舳先には目玉が描いて
ありますが、エジプトで見た
ミイラマスクに描かれている目に
そっくりでした。可愛いと
言うべきかどうか疑問ですが
フェニキア船の名残を留めている
魔よけのオシリスの目だと言う。
グランドハーバークルーズ
 約1時間半のクルーズです。よい席確保のため早くに乗船して座っていましたが、ゆらリゆらりと揺れる
 船に動き出す前に船酔いしそうでした。目や耳の彫刻のついた見張り台や、海から荷物を上げた
 エレベータ、グラディエーターを撮影したと言う要塞、ポパイ映画に使用した船が陸に上げられ、
 レストランになっているなど飽きない風景の数々。よい天候に恵まれ、楽しい一時です。
インガーディア
 聖ヨハネ騎士団による
 聖エルモ砦で行なわれた
 軍事訓練の再現ショー。
 余談=ヨハネ騎士団は訓練は
 していたものの、戦闘が長く
 途絶えていたため志気が
 無くなっていて、実際に敵がやって
 来た時、すぐに戦争放棄して負けた
 と言います。練習は練習でしか
 ないようです。軍隊とは平和の
 中では、在って無きに等しい
 ようです。
聖ヨハネ大聖堂
 外観はハニーカラーのマルタ ・ストーンを使った質素なたたずまいだが中に入って仰天。
 壁や天井には豪華な浮き彫りと、床には色大理石で象嵌細工された騎士の墓石。
 今まで見た事もない独特の豪華な大聖堂だった。守護聖人は洗礼者ヨハネ。
 内部に有名なカラバッジョの絵が2枚ある。『聖ヨハネの斬首』は圧巻で立ち竦んでしまった。
 以前ベルギーのゲントにある教会のファン・アイク兄弟制作「神秘の子羊」を見に行った時に等しい。
ゴゾ島
 マルタ島からフェリーで・・。緑豊かな島ゴゾ島へ。夏になると雨が降らず、島中が茶色と変化するらしい。
 豊かに実った農作物に溢れている感じです。
 中央に要塞がありましたが、そこからの眺めは島中を一望すると言う感じでした。
 遺跡もありますが、岩の瓦礫が残っているだけ。珍しいのはテーブルマウンテンが多く見られたこと。
 建物とこのテーブルマウンテンが無かったら外国と思わないかも?
 でもこの島内での昼食を頂いたレストラン【ターフレンチ】は私とても気に入りました。
 田舎の中のオワシスのようなレストランは雰囲気満点。都会のレストランと違って
 食事の時間が安らぎとなるよう・・。
マルタ島とゴゾ島で見かけた花

 (左)ハイビスカスに似ていますが少し違う感じの花。 (左中)アーモンドの花、桜に似ている。
 (右中)サボテンの実。これは食べられます。ジャムにして売っていましたのでお土産に買ってきました。
 (右)ガザニアの花はここでは雑草のようです。通称金のなる木と言われる植物に黄色い花が
    咲いていました。名前はあるのでしょうがわかりません。

食した料理
前もって読んだガイドブックではたこ料理、ウサギ料理、リカタというチーズなどが_
名物と書かれていましたが、ウサギとリカタには出会えませんでした。中央の前菜に
チーズがありましたが美味しくてチーズの味がしましたので多分リカタでないでしょう
リカタはマルタ独特のフレッシュチーズで日本の豆腐のようなものと言います。__
全てを掲載するほどの珍しい料理もありませんでしたが、味は悪くなく噂よりずっと_
楽しんで食したものです。旅行会社の厳選されたものに恩恵を受けたかもしれません
マルチーズとゴジタン
 マルタの人々をマルチーズと呼ぶそうです。そう あのマルタ産の犬と同じ。
 でもゴゾはゴゾチーズとは呼ばないようです。ゴゾチーズはゴゾ産のチーズのこと。ゴゾの人々は
 ゴジタン。なんだか「コニタン」みたいですが、お間違いなく。
 マルタもゴゾも狭い社会なのでとても治安のよいところだそうですが、自己防衛本能が強いらしく
 ゴゾでは車が不足しているので、子供の登校下校時には観光バスもスクールバスへと変わります。
 その為我々の観光バスも不要な荷物は網棚の上に、またはまとめて座席を一つ使うようにと、
 言われました。  数々の民族に征服され支配されてきた長い歴史がそうさせたのだと、
 ある書に書かれています。まあ 郷に入らば郷に従いますわ。
 マルタもゴゾものんびりとした楽しい旅行でした。