南 米 旅 行 

ひとり言に書いた「南米旅行]を、まとめて載せています。興味のある方はご覧ください。


トラブル(南米旅行ー1)

旅行中に飛行機が飛ばなくなり大変な経験をしました。長い間旅行をしてきましたが、こんな経験は初めてでした。

南米旅行が無事終わっての帰り道の事です。アルゼンチン・ブエノスアイレスからパリに向けての帰りの飛行機が、何かのトラブルで
離陸しません。機内で3時間以上待たされた後、出航中止となりました。急きょホテルが決まりバスで向かいましたがホテルに着いたのは
夜の12時を過ぎていました。到着したのは「シェラトン・ホテル」。

シャワーを浴びてすぐに寝ました。翌朝、朝食後10時過ぎには空港に出発して、16時過ぎにパリに向かう予定でしたが、またもや2−3時間の
遅れで出発して13時間余りでパリに到着。10時間待ちで、日本に向かいました。パリの空港内では、持ち物の置忘れがあったようで、
不審物扱から警官に怒鳴られながら場所を移動したりしました。

幸い、ビジネスクラス使用のツアーだったため「ラウンジ」が使用でき、食べ物や飲み物そしてゆったりした椅子も使用できますが、待ち時間に
うんざりです。

そして予定していたエールフランスの飛行機は、パリ→成田間の座席が取れずANA全日空に変更となり羽田着と変更されました。

帰りは待ち時間を合わせて約38時間ほどの岐路でした。それから国内線で松山まで・・・。ああー疲れましたー。

でもまだ行けます。もう少し高齢になるまで・・世界を見る予定です。私はどうも重箱の隅しか見ていられない人とは、性が合わない人間かも?

夫は帰宅後すぐに、お風呂に入って寝ています。私はゆっくりお風呂に浸かって疲れを取ったところ、目がギンギンに冴えてしまいひとり言を
発しています。                                               (2016年2月25日)


リオのカーニバル・チャンピオンパレード(南米旅行ー2)

今回の旅行は、今まで行った海外旅行ではもっとも遠い国への旅行でした。日本からは地球の裏側です。
パリを経由してリオデジャネイロまで、帰りはブエノス・アイレスからパリを経由して日本に帰国しました。

普通、アメリカ経由が多い南米旅行ですが、私たちが選んだものはパリ経由です。遠い旅でもあり飛行機はビジネスクラスの設定に
なっていて、費用も今まで使った旅行費用では最も高いものとなりました。
 しかし、旅好きの私たちはそれでも行きたかった訳ですが、
行ってみるものですね。

リオのカーニバル・チャンピオンパレードなど、見ごたえがあります。決して豊かでない国のお祭りにしては、相当お金がかかっていますし、
一年かけて企画を練りスポンサーを探してお金を出してもらって作り上げる山車の豪華さ壮大さは驚きます。山車と一緒に踊りながら
パレードする人々の衣装も色とりどりで種類も多くかなりお金がかかっていると思われます。その上一チーム2000人〜3000人で山車は
5−6種が、全長650メートルを約1時間20分で通り抜ける規則になっているとか?
世界最大級のお祭りと言われる祭りにふさわしく、目を疑うものでした。想像以上です。

40年前に夫がこのパレードを見ていたのですが、規模の大きさ、洗練された内容に驚き「昔とは全く違っている。」と言っています。

「世の中には、こんな世界もあるんだ。」と想像を超えた世界を見た思いです。世界中から観光客が来るはずだと納得したものです。


元々お祭りって、民衆の祭祀であるとか?聞いています。日本でも、豊穣や家内安全・幸福祈願をこめて催していたと聞いていますが,この
リオのカーニバルも、キリスト教(特にカトリック)の謝肉祭のお祭りと言います。

イースター前の日曜日を除く40日間を4旬節といって、その間肉食を避けるという食事制限などの習慣から、反動によりその前に華やかに
祭りを楽しむようになったと伝えられていますが、あくまでも教会が主催する行事ではなく、一般大衆が主催する祭りであるといいます。

リオの他にも、キリスト教カトリックの地域には、形式は多様なようですが様々な形のカーニバルの習慣があるようです。

好奇心の強い私は、「やはり一度は見ておきたかった。」と感じたものです。                (2016年2月27日)

                                     
写真集のリオのカーニバル・チャンピオンパレードをご覧ください。


南米に飛ぶ・他の道(南米旅行ー3)

 今回の旅行はパリ経由の南米行きでしたが、インターネットで調べてみると、ニュージーランド航空によるオークランド経由の
 ブエノスアイレス行きも就航を始めたようです。

 旅行申込み中パリでテロが起きた時、ニュージーランド経由は無いか調べたところ、ニュージランド航空がオークランドから昨年12月以降、
 ブエノスアイレスに週3便飛ぶことになったと載っていました。

 昨年の旅行でニュージランドに行った際、甥が「南米にも飛んでいて、ここからだとかなり近い。」と話していたのを思い出したことから調べて
 みたのです。ツアーなので自分の考えで変更することは出来ませんが、この後オリンピックもあることだし、体に優しいニュージーランド経由も
 便利かと思ったものです。

 私たちは今、ブラジルに行くのにかなり高い金額を支払ってビザを取る必要がありますが、オリンピックに際して、アメリカ、カナダ、日本、
 オーストラリアの4ケ国はビザ無しで渡航できる措置を取ることになったと、現地ガイドが言っていました。(たしか、今年4月から6ケ月間
 だったと記憶しています。)

 ニュージーランドに旅行した際、丁度中国の春節(お正月)で中国人だらけでしたが、こうなるとブラジルへも中国人の旅行者が大群で訪れる
 可能性もあります。

 現在は何故か中国人はあまり見かけず、日本人が多くブラジルに行っていました。リオのカーニバルやパタゴニアの氷河に日本人は興味が
 あると思われます。

 しかし今ブラジルは経済不振から、オリンピックに盛り上がりが無く、「今年のオリンピックは成功するのか?」との疑問が投げかけられています。
 旅行した際、現地ガイドの西山ふじ子さんは、「政治が悪い。」とかなり不満を漏らしていて、デジ熱についても『国民の不満を責任転化する
 目的でデジ熱を大きくした。あれは嘘だ。』と言う程に不満を語っていました。

 実際、世界保健機関が世界に発信しているので、嘘のはずはないのですが、そう言いたいほど不満があるのだと思われました。
 ある程度の経済安定は、国家の舵取りをする政治家の手腕の差が大きいと思われます。しかし、国民性にもかなり起因すると私は思います。
 勤勉な民族日本人と、おおらかな民族ブラジル人とでは、働こうとする意欲が大きく違うようにも思えます。

 とはあれ、ニュージーランド経由の南米旅行は、体に魅力的と感じたものです。                    (2016年3月1日)



カイピリーニャ(南米旅行ー4)

 サトウキビで作った焼酎ビンガにレモンやライムを絞って混ぜたカクテル。ライムやレモンの切った
 ものも一緒に入れます。(ライムが主流のようですが・・・)

 美味しいですが私には、アルコール度が強すぎます。ブラジルのホテル・ウインザー・アトタンティカ
 でのウェルカム・ドリンクで出されました。多くの人は美味しいといってよく飲まれましたけど、
 本物のお酒好きの方は「甘くて、駄目!!」と言っておられました。

 旅の楽しみの一つには、食事やお酒がありますが、私、お酒は好きですが強くはありません。
 だから、少々のワインや地ビールなどを少し嗜んで楽しんでいます。


 お酒好きは、世界中のお酒を経験して、話題にしておられたり、楽しみ方も色々のようです。
                                    (2016年3月4日)


トルトーニ南米旅行ー5)

 ブエノスアイレスで行列の
 出来る喫茶店として有名な
 お店に、現地ガイドが案内して
 くれました。

 普通のコーヒーを注文しました。
 特に変わったことはありません。


 日本のコーヒー専門店がいかに
 洗練され工夫されていることに
 気づきます。
 しかし、内側はヨーロッパ調の
 落ち着いた雰囲気で、軽食も
 食べられ、美味しいとの
 ことでした。
 置かれている調度品や、ステンドグラスなどまるで、
 ヨーロッパを思わせ、ウィーンのザッハホテルの
 喫茶室の雰囲気を思い起こします。

 ザッハトルテをわざわざ食べに行った時の喫茶店の
 雰囲気でした。でもザッハはもう少し静かでした。
                   (2016年3月7日)

メトロポリタン大聖堂南米旅行ー6)

 この大聖堂には、アルゼンチンの英雄ホセ・デ・サンマルティン将軍の霊廟があり、衛兵がその周りを警備しています。
 丁度衛兵が入場する時間帯に見学していたのでその光景を見ることが出来ました。

 やはりアルゼンチンはヨーロッパと言う雰囲気です。高いアーチ型の天井のカトリックの教会も荘厳です。この教会には
 サンマルティン将軍の他に、アルゼンチン独立戦争で活躍した英雄フアン・グレゴリオ・デ・ラス・ヘラスとトマス・グイドの 2 人の
 将軍も眠っています。

 アルゼンチンはここ10年以上もの間デフォルト状態でしたが、国のデフォルト状態って、国民にはどれ程の痛手になるのでしょう?
 見た目には解りません。しかし、弱者に厳しく、社会福祉に薄い社会に変わらざるを得なかったかもしれません。

 しかし現地ガイドの説明によると、公立学校の教育費は、義務教育〜大学まで無料だと言います。大学は水準は高く、なかなか
 卒業できる人は少ないと言っていました。インターネットによると、無料にもかかわらず、経済状態の悪化から、義務教育の
 修了率は30%程度とも書かれています。

 そして医療費でも、公立病院では診療費・治療費が無料とガイドは語っていました。

 日本でも「貧困が増加している」とか、「生活保護を受ける人の数が増加した」、とか言われていますが、それでもまだまだ
 社会福祉は手厚い方だと思われます。野党や日本国民は上を見て批判ばかりですが、私は下の数の多さに、「日本は
 良い国だ。」と言わざるを得ないと感じます。

 特に良いのは、健康保険制度。こんなに手厚くそして安く、医療を受けられる国民は少ないと思います。生活保護受給者は
 治療費は無料ですし、この制度は無くしたくないものだと思っています。

 しかしここら辺りで日本も少し変わらなければならない状況も出てきているのかもしれません。       (2016年3月8日)

     


世界で2番目に美しい本屋さん南米旅行ー7)

 本好きな人には、たまらない本屋さんだと思います。もともと劇場だった建物を本屋に改装したものですが、客席の一部残して、立ち読み
 (座ってタダ読み)出来る場所があったり、舞台に当る場所は喫茶部門になっていて、お茶をしながら本を読んだり出来ます。
 もちろんお茶だけも可能。高尚な趣味のカップルのデート場所も良いかも?

 「お洒落だなー。」と感心します。「チョット優雅に本屋さんで、教養を高めましょう―。」って感じです。好いですねー


 ちなみに、世界で一番美しい本屋さんに選ばれているのは、ポルトガル・ポルトにあるレロ・イ・イルマオンだそうです。
 これまた写真を見ると素敵で、行って観たくなります。ポルトに行ったことがあるのに、知らなかった。残念です。
 
こうした情緒を
楽しみながら
知性を高めよう・・
なんてオシャレ
ですねー。
私大好きです・・・。
自慢できるほどの
知性は身に着いて
いないのですが・・。
                        (2016年3月9日)


現地ガイド南米旅行ー8)

 今回の南米旅行には、現地ガイドが数人付きました。大抵の場合、その国の旅行法のようなもので、現地ガイドを付けなければいけないと
 いうような法規がある様で、現地ガイドが添乗員の他についています。そしてそのガイドの説明を、日本語に訳してくれるのが添乗員と言う
 形や、日本語現地ガイドを付けてくれることも多いです。

 今回三人の日本語現地ガイドが付いて下さいましたが、ブラジルでは日系ブラジル人。アルゼンチンでは、おじいちゃんの代に移住はしたが
 父親の代に家族で日本に帰ってきて日本で教育を受け大人になった後、やはり南米に帰って行ったという日系アルゼンチン人でした。

 こんな良い国(日本)に住んでも、パラガイ(だったと思う)に生まれた現地ガイドは、パラガイに帰って行ったようです。そして生活のため
 ブエノスアイレスに・・・。そこで日本人相手のガイドをしているようでした。(彼女は、小学4年生〜大学まで日本の香川県に住んでいた
 ようです。)


 ブラジルのお二人は、日系人の男性と日系人の女性ブラジル人です。男性の方はあまり自分のことを語らず、親ともあまり日本語を話す機会が
 少なかったので日本語はおかしいかもしれませんと謙遜していましたが、良く理解できるくらい達者でした。女性の方はおしゃべりで、自分の
 話をよくしました。

 ブラジルでカッコいい白人イギリス系ブラジル人と大恋愛の末結婚して3人の子供をもうけた後、性格の不一致から離婚したと言います。
 ブラジルの結婚事情や、日本人気質の日系ブラジル人と価値観の異なるのんびりしたイギリス系ブラジル人とでは、結局相性が悪く、
 離婚して3人の子供を引き取って育てたけれど、大変だったと話すのでした。


 日本人気質で、ブラジルの生活に忍耐が必要な場合もあるようですが、結局住めば都である様です。
 娘さんが父親似で、のんびり屋さんでイライラするようですし、思春期や反抗期でもあり、思いどうりに行かないとこぼしていました。

 しかしこの娘さん、日本に和菓子作りの勉強に来ていると言います。ブラジルで和菓子屋さんを開いて、ブラジル人に日本のおもてなしを
 したいと語っていると話していました。

 人間って本当に面白いです。どう生きるかは本人次第です。苦労があっても生きたいように生きられる人。文句を言いながら生活保護などを
 頼りに、働かず苦労せず不満ばかり感じて生きる人。どうしてこうも違うのかと感慨深いです。

 日本人の良い一面を残したまま現地に溶け込み、頑張っている人々に出会って、結局どこの国の人であれ、生き方次第だと感じたものでした。
                                                        (2016年3月12日)



ポン・デ・アスカール南米旅行ー9)

 ブラジル・リオデジャネイロには、両手を広げたキリスト像が建つ岩山、コルコバードの丘と
 ポン・デ・アスカール(砂糖パンと言う意味)の二つの岩山がそびえていて、観光名所となっています。

 かなり真っ直ぐに切り立っていて怖い岩山ですが、ロッククライミング練習場には良いようで、訓練する人に
 出会いました。

 現地ガイドが声掛けすると、被写体になってくれました。決して豊かでない国にしては、色々な生活振りが
 覗える面白い国です。

 国としては豊かでないにしても、住民は豊かで楽しみ多く暮らしていたり、リオのカーニバルに多額のお金を
 提供してスポンサーになる会社などもある様で、不思議な国です。貧しさから治安が悪く、ひったくりが多く、
 住み慣れた住民でも、危険なようです。     (2016年3月20日) 
 


肥え過ぎたか私の目南米旅行ー10)

 南米旅行の最終日。エール・フランス機が欠航したため、ブエノスアイレスでもう一泊することとなり、エール・フランスが用意したホテル
 「シェラトン・ホテル」に一泊しました。そこで感じたことは、「え!!ちゃっちい!!」

 シェラトンと言えば高級ホテルのイメージですが、ブエノスアイレスのシェラトン・ホテルは、失礼ですが高級感無し。外観に比べて、内装や
 部屋の様子は、なんだかビジネスホテルに毛が生えた感じのホテルでした。

 夫に「あんたも、良いホテルに泊まり過ぎたようだね
。」と皮肉を言われながら、一夜を過ごした翌朝、窓の外の風景は美しい。
 広い公園が側にあり、ホテルの前庭も広く、広い道路にはタクシーや通勤の車が多く走っているにもかかわらず静かで、通勤の人々も多く
 歩く姿が見えていました。公園には「パラボラッチョ」の木が多く、ピンクの花が沢山咲いていました。

 「あらー、外の風景は素敵だわ。」と夫に告げると「そうだねー。せめてもの高級感だねー。」なんて会話が飛び交いました。

 1974年に最初に海外に旅行した私は、それ以来数々の国へ旅行することが出来ました。モーテル(モーターイン)やB&Bを含め
 高級ホテルにも度々宿泊する機会があり、楽しい人生でしたが、良いホテルに泊まり慣れると、リーズナブルなホテルに不満が生じてきます。

 人間って勝手な動物ですね。たまに高級ホテルがどこも満室で、クラスを落とすとつい「あーあ」とため息がもれたりします。

 自分の家は質素でも、「せめて旅行位は、ちょっと贅沢したい!」と言う気持ちがいつしか生まれて慢性になってしまいました。
 慣れって怖いかも?贅沢はたまの事である私たちの人生でしたが
ちょっと贅沢好みが災いとなったか?心の余裕となったか?疑問です。
 (2016年3月26日)


ゴミ感覚南米旅行ー11)

 先頃、南米旅行の際にアルゼンチン・ブエノスアイレスに宿泊し、メリア・ブエノスアイレスと言うホテルに泊まりました。
 部屋の中は広く、調度品もクラシックで落ち着いた感じの素敵な部屋でしたが、ホテル周辺の道路にはごみが散乱していて不快でした。

 綺麗好きの日本人には、貧民街に感じてしまう環境です。しかし、街の中心部で、近くにはメインストリートが多くあり、買い物や観光には
 便利な場所のようでした。


 アルゼンチンの移民はイタリア系が最も多いと現地ガイドは語っていました。そういえば南イタリアに旅行した時、ナポリの街のごみの多さに
 あきれていた所、添乗員が「イタリア人は(特に南イタリアは・・)公共のものを大切にしないが、個人の家などとても綺麗にしていて、
 ごみの散乱した街のアパート暮らしのお宅に訪問ることが度々ありますが、家の中はとても綺麗なのです。」と言っていました。

 そういった習慣感覚を移民が、アルゼンチンにも持ち込んだと言えそうです。

 日本人は綺麗好きで、自分の玄関先のお掃除と一緒に、近くの公共の道路まで掃除している人を多く見かけますし、町内会や会社で
 一斉に公共の公園や道路などのごみ拾いや草取りなどの行事が行われ、本当に清潔です。

 「先進国になったなー。」と感じる一面でもあります。この習慣はずっと続けたいものだと思います。清潔は気持ち好い!!
                                                      (2016年3月31日)