只今冷戦中

只今冷戦中ー1

 夫と喧嘩しました。只今冷戦状態です。

 どういう喧嘩・・・? 炊飯中の炊飯器の電源のコンセントを夫が突然引き抜いたのです。夫はもうご飯が炊けているものと
 勘違いしたようです。

 私びっくりして大声で「何やってるの!!まだ炊けていないのよ!!よく見てよ!!」と怒鳴りました。
 炊飯器は、炊飯中と保温中のランプがあり、炊き終わって保温になると保温のランプがつくようになっています。まだ、炊飯中の
 ランプがついていたのです。

 そしたら夫が「その言い方は何だ!!」と反論してきたのです。そこで喧嘩になりました。

 でもこれ、当たり前の怒鳴り方だと思いませんか・・・?「あらどうしたの?まだ炊飯中なのよ。電源抜いたら駄目でしょう・・・?」
 なんて、優しく猫なで声で言われた折には、むしろ腹立ちませんか・・・?まるで認知症か馬鹿扱いではありませんか・・・?

 当然びっくりして大声出してしまいませんか・・・?

 5~6年ぶりの大喧嘩になり只今冷戦中です。当分ストライキしてやる・・・。私久しぶりに本気で怒ったので、その後頭痛がして
 困りました。相当頭に血が上ったと見えて、どこか血管が切れたのかもしれません。

 高齢になると夫婦喧嘩もいい加減にしないと危ないです。健康被害が生じるかも・・・?

 このページを読んでくださっている皆さん、これどちらが悪いと思いますか・・・?夫が炊飯中の電源のコンセントを引き抜かなかったら
 喧嘩にならなかった事件ですが・・・・・。

 これも、コロナ感染拡大防止の外出自粛要請で家にこもって鬱気味の症状でしょうか?       (2021年6月12日



只今冷戦中ー2

 「夫婦喧嘩は犬も食わない。」と言いますが、あなたはどんな喧嘩をしていますか・・・?

 昔、父親と母親がよく喧嘩していた話を書いてみます。父が2回浮気をしたと母は思っていて、何かにつけて恨みに思っていました。

 母は妹には話していませんが私にはその話を数回しました。それで私は父が浮気をしていたものだと信じていました。

 また父も、私が話しやすい相手であったのか、妹にはしない話を私によくしていました。その中に母に対するのろけ話があって・・・、
 娘にそんな話をよくするものだと呆れていました。

 ある時父がまた、のろけていたので「お父さんそんなにお母さんに惚れているのにどうして浮気を2回もしたの・・・!!」と言ったところ
 「浮気はしていない・・・お母さんの誤解だ。」と言うのです。

 そして話してくれた話がこんなものでした。一度目は入院していた時、若くして未亡人になった女性の病弱な子供が同じ病室に
 入院していて、入院治療費の支払いに困っていた。同情してつい入院費の支払いを援助してあげてしまった。それからその女性から
 誘われるようになり、「ご家族には決して迷惑はかけないので、自宅へ来てください。」と言われ始めたが、一度も行ったことはないし、
 その人の家の場所も知らない。
 しかし、毎月少しだけ入院費の支払いに・・・・とお金をこっそり送ってあげていた。そのお礼が手紙で届くようになり・・・「ご家族には
 決して迷惑はかけませんから来てください」と書かれていた手紙を母に見つかってしまって大喧嘩になり、事情をその女性に手紙に
 書いて仕送りは止めた。

 二度目は、「お金がないので困っている。」とせびられ仕方なくあげた。でも彼女は好きなタイプの女性ではなく、どちらかと言うと嫌い
 だった。と話すのです。お金をあげていたところを母の弟に見られてしまい、浮気していたことにされてしまった・・と話しました。

 もう亡くなっている父ですが、ちょっとおバカさんですよね。呆れてしまいました。「お金はあげたが、男女の関係には一度もなっていない、」
 と父は言うのです。

 上手い嘘をつける父ではなかったので、真実だろうと思います。(しかしこれ、もし父の一生一度の大芝居で「男女の関係は無かった」と嘘を
 ついていたなら、「あの父が本当に浮気していたの・・・?」って大笑いです。でも多分父は正直に本当のことを話したに過ぎないと思います。)

 後になって「お母さん・・・・・お父さんは、二人とも肉体的に結ばれる行為はなかったと言っていたよ。浮気は誤解みたいよ・・・。」と
 言ったところ、「お金をあげたこと自体が浮気だ。」と母は怒っていました。

 これ、私と母は、父に「男女の関係はなかった」と騙されていると思いますか・・・?疑ったらきりがないのですが・・・。真実は父のみが
 知っているのですが・・・。

 夫婦って何なんでしょうね。父は若いころから母にぞっこんで、惚れきっていて娘の私が恥ずかしくなるくらいのろけていて、呆れて
 聞いていたのです。 これ、ラブコメディーのドラマになりそうな話かも・・・?

 浮気の話って、芸能人だけの話ではないのですよ。善良な一般人の父にもこんな話があるのです。でも父と母は離婚もせず年老いても
 普通の仲の良い夫婦で終わっています、母はまだ101歳で介護施設で元気ですが、父はなかなか母を迎えに来ません。天国で良い仲の
 女性が出来ていないことを願っています。

 世の中「事実は小説より奇なり」の話が多くありますね。            (2021年6月15日)



只今冷戦中ー3

 やっと仲直りして通常状態に戻りました。夫婦喧嘩は終了です。

 ここ3週間、「自分のご飯は自分で作って・・・。」と毎日のご飯だけボイコットをしていました。私がいなくても糖尿病食を自分で作れるように
 訓練するよい機会だと思ったからです。

 3年間毎日作り続けていたので、夫婦喧嘩をきっかけに「ぷっつん」したのと、料理は作れる夫なので、3年間の食事を見ていたから作れる
 だろうと思ったのです。

 大方・大丈夫でしたがやはり、頻繁に揚げ物を作ったり、市販のお惣菜の揚げ物を買ってきたりで、多少は気になりました。私は私で別々の
 食事を作って好きなものを食べていました。そのため、糖尿病食と同じものを食べて痩せていた体重が3Kリバウンドして太ってしまいました。
 5K痩せていたので、まだ2K痩せたままですが、もう一度3K減らして痩せておこうと思います。

 「そろそろ許してあげるか・・・?」と終戦しました。こんなに長期間食事作りをボイコットしたのは初めてです。でも、何とかなりそうなので
 ボイコットはして良かったと思います。

 夫は「悪かった」と謝ったのですが、1ケ月近くあえてボイコットしました。まあ、食事作りを放っておいても「なんとかなる・・」ことが判った
 だけでもボイコットは正解でした。               (2021年6月29日)



只今冷戦中ー4

 夫婦喧嘩は終了して今までの日常に帰ったのですが、変化が一つありました。夫が食事の用意を頻繁にしたがるようになったのです。

 もともと、食事作りに凝っていた時期があり、フライパンや鍋を自分の好みに代えて、作ってくれていました。

 糖尿病と診断されてから殆ど、栄養士資格のある私が作っていましたが、喧嘩をして怒った私が3週間ほど食事作りをボイコットしたのを
 きっかけにまた、料理作りに目覚めたようで、先日フライパンを新しくしたいと専門店で気に入ったフライパンを買ってきました。

 それ以来時々、「今度の食事は俺が作る・・・。」と言い出して、度々作ってくれるようになったのです。

 「瓢箪から駒」でした。たまには喧嘩もしてみるものですね。今回大正解・・・・。結構夫の作るおかずは美味しいですから、不満はありません。

 食事作りは認知症予防に最適と言いますから、今後は分担して、交互に作ろうかと考えています。      (2021年7月7日)



母が天国へ

 先日母が亡くなってしまいました。享年101歳でした。長生きです。10日ほど前から食べなくなって点滴をしてもらっていましたが、
 急に天国に上って行ってしまいました・・・・。きっと父が迎えに来たのでしょう。

 私、6月半ば頃に父の昔話をこのHPの「ひとりごと」に書き込みをして、「父が母にぞっこんほれ込んでいたが、101歳の母をまだ迎えに
 来ません。天国で好い関係の女性が出来ていないことを願っている・・・・。」などと冗談で書き込んだ1ケ月位経った頃から母は、ものを
 食べなくなって、体力がなくなって行きました。

 天国にいる父に、母への思いを思い出させたでしょうか・・・?「早く迎えに来てあげて・・・・。」との意味ではなかったけど、ちょっと
 気になります。

 しかし、コロナで縛らく会えなかったので、様子はわかりませんが、時々面会を許可されていた兄の話では、元気だったようなので、突然と
 言えば突然急変してしまいました。

 ただ、面会が許されていた頃から・・・ただ生きているだけ…という状態で、「長く生きるのも面白いこともないようだ・・・。」と感じて
 いたので、父が迎えに来たのなら、これで良かった・・・、と思えます。よく長生きしてくれました。私たちに生き様を見せてくれて、何かを
 教えていたようでもあります。                 (2021年7月30日)