ひとりごと」に書いた「終活」についての記事を載せています。興味のある方は、ご覧ください。 |
終活は重労働2−1
夫の姉に、今年88歳になる一人暮らしの人がいます。
だんだん、ゴミがたまって来ていて夫が心配するようになりました。
そのため、時々右のようなお弁当を作って持って行き、一緒にお昼を食べた
後、少しづつごみを持って帰ることにしました。
10年以上も前に消費期限が切れていて開封していない瓶詰やスープ缶、
調味料、お菓子、驚くほどあります。冷蔵庫の中にも消費期限切れの
食べ物が多く、間違って食べては大変と持ち帰り捨てました。
空き箱や古くなった紙類なども多い事・・・。
しかしこれ捨てるのも大変です。松山市はごみの分別が厳しく、7種類に
分けられている上、瓶や缶の中身は出して捨て、綺麗に洗ってゴミとして
出さなくてはいけませんから、あと始末が大変でした。粗大ごみなどは
はがきで申し込んで、送られてきたシールを貼ったものでないと、持って
行ってくれません。
松山市のごみ捨てはこの年齢になると、難しいと思いますので、ゴミ捨てを
やってくれる弟がいて、姉は良かったと思います。
70歳と75歳の私たちも、今日はなんだかすごく働いた気分で疲れてしまい
ました。当分の間、毎週一回ごみを持ち帰りに行ってあげて、多少の終活の
お手伝いが必要と感じています。 (2017年1月9日) |

お寿司とお茶付 |

漬物となます付 |
終活は重労働2−2
ウォーキング途中にある、とある古いお家の整理を業者がしていました。窓も開けっ放し玄関も開けっ放しで、中が丸見えでした。
ゴミ屋敷となっています。「これは大変だ。」と思えるほど、段ボールや使わない物であふれて天井近くまで達していました。
中型のトラックが停まっていて、持ち帰ってゴミだしするようでした。
ある時、銀行の外商の女の子が我が家のリビングにあがって「お宅は綺麗にされていますが、お年寄りの家に行くと、ゴミ屋敷となっていますよ。」
と言ったことがあります。「いずれ我が家もなるかしら?」と答えたのですが、「あれほどにはしたくない。」と感じるほどです。
親戚の家なども、年と共に整理整頓や掃除が面倒になり、ゴミ屋敷となりつつあります。
我が家もできる限り、整理整頓と物の処理に努め、すっきりした住家としておきたいものだと思います。あれほどになると業者に頼まないと
整理する気も起きませんから、住まいを譲られた子孫が大変です。 (2017年1月14日)
追記=ゴミ整理業者の作業は3日に及んでいましたが、家を壊すと見えて、玄関、窓はすべて取り払って、物を出して片づけをしています。
ごみ回収業者も大変ですね。それに、防毒マスクのような、分厚いマスクをしています。埃も大変なのかもしれません。
相当支払うのではないかと想像してしまいます。 (2017年1月16日)
終活は重労働2−3
今日も、独り暮らしの夫の姉のところにお弁当を持って行き、ゴミの整理をして持ち帰りました。
紙袋やスーパーのポリ袋など、集めに集めています。思い切り捨てないと、どんどん溜まって行っています。可燃ごみは45Lゴミ袋2つ、
プラスチックは45Lゴミ袋1つ、あと埋め立て、瓶缶類を持ち帰り我が家のごみと一緒に捨てることにしました。取っておくと、何かの役に立つと
信じて集めに集めています。
私が子供の頃には物も不足していて、明治生まれのおばあちゃんに、物を大切に取り扱うことを教えられ、捨てないこと・長く大事に使うことが
美徳とされていましたが、現代ではむしろ「どう捨てて、身辺をすっきりさせるか」が問われる時代になりました。
無駄なものを保管して悪臭や昆虫・害虫の住家にしたり、防犯上問題があったり、火事が心配だったり と近隣住民の迷惑行為となってしまう
傾向もあります。
年と共に面倒になり、集中力がいる作業はしなくなるようですが、とりあえず居間、台所、お風呂や脱衣場、トイレを中心に、片づけてみようかと
思っていますが、結構疲れます。我が家の終活もいつまで出来る事やら・・・。
今日のお弁当は、とんかつ、筑前煮、卵焼き、豚肉のしそ・もやし巻、白菜漬けときゅうりの奈良漬け、蕗の奈良漬け、果物と海苔巻でした。
(2017年1月17日)
終活は重労働2−4
主人の姉の家のゴミ整理を手伝っている内に、触発されて我が家の整理整頓も始めてしまった私。
台所の収納や食器棚の整理整頓のほか、洗面台下の収納も整理しました。いらない物がまた多く溜まっていました。気を許すと、いらない物の
隠し場所になっています。買い物をしないだけでは整理整頓は完結しません。時々、見直す必要を感じました。
ただ私の性格として、足りなくなる前に多めに買っておく癖があり、同じものの多さにもちょっと驚きでした。生き方が難しいですね。
整理整頓は疲れます。でもその後はすっきり気持ち良い状態が待っていました。 (2017年1月19日)
終活は重労働2−5
ものの整理を始めてみると、お店で物を買った時入れてくれた紙袋が、多く貯まっていることに気づきました。
特に綺麗な紙袋は大抵とっておいたようで、沢山あります。誰かにものをお裾分けする際に使おうと取っておいたものですが、ほとんど使用して
いないのです。
この際7−8枚残して全て捨てました。厄介です。物を大切にする性格が、ゴミ屋敷を生み出しているなんて・・・。広く大きなお屋敷だったら
スペースはあるでしょうが、収納場所がぎっしりです。捨てるのも美徳と思わなくては、天国に去った後、立つ鳥水を濁していますね。
(2017年1月20日)
終活は重労働2−6
今回の夫の姉の家の終活は洗面台・化粧台です。化粧品店や専修学校を経営していた夫の姉は忙しい働き盛りを生きたため、お掃除や
整理整頓をする時間が無く、多くの捨てなければならない物が放置されていて、88歳になった今はもう、整理する元気もなくなってしまい、
多くがそのままになっています。
夫は綺麗好きなため、姉の家がゴミ屋敷と化する前に、生活空間だけでも整理してあげようと、捨てる物の選別をし始めました。
私も手伝っていますが、使ってしまった化粧品の空き瓶や古くなって使わなくなった白髪染め、お風呂の入浴剤等、捨てた方が良いものが
多くあります。思い切ってゴミ袋に入れて持ち帰り、分別して捨てていますが今回も、45リットルゴミ袋4ケを持ち帰りました。
中身を捨てて、瓶や缶は洗って、紙や金属が一緒になっている物は切り分けて分別するので大変です。
使えそうなものを姉は「これに花を植えると良いわい、あんた花が好きだから・・。」と言いますが、よその家のいらないものまで家に置いておくと
我が家がゴミ屋敷と化してしまうので、すべて捨ててしまいます。
しかし今回、問題発生!! 整理し終わって疲れて休んでいると姉から電話がかかって来て「2万円の使いかけのクリームが無い」と言うのです。
「あれは必要だった!」と姉が言いだしました。一つだけ、迷った末捨てたクリームがありました。それは、5万円と値段が書かれた、少し中身が
残ったクリームでしたが、やや硬くなっていたし、かなり古いもののようだったし、試供品と書かれていたので、捨てておきました。
それにもう一個、箱が埃だらけのクリームがあり、使えそうだったのですが、古いものをつけて化粧品に負けてぶつぶつが出ても・・・と思い
中身を捨てて綺麗に洗って瓶は捨てたものがあります。もう中身はないので、後に戻せません。ちょっと気になりましたが、「仕方ない!!
気を使っていると手伝えません。」
しかし「困ったなー。」と思って、もう一度姉の家に行って確かめると、必要なクリームはありました。そして「5万円のクリームも使っていたが、
使ってしまった。」と姉が記憶していたので、捨てたことは黙っておきました。
他人のものを捨てるのには気を使いますが、大分認知症気味なので、気にしないようにしています。
生活空間は物は少なく、清潔にしておくことが、余計な病気や怪我をしない条件だと思うので、「台所や洗面所、お風呂やトイレくらいは、
掃除してあげようか」と、夫と話しています。ですがかなり重労働ではあります。 (2017年1月31日)
終活は重労働2−7
問題発生!!今回のごみ出しは、以前と違って持ち主不在で整理した結果、「汚くても、古くても、気に入って使っていた。」と言うものを捨てて
しまっていて、姉を怒らせてしまいました。
というのも、長年編み物の教師をしていた姉はその日「編み物を教えてほしい。」と言って来ていた古い知人に編み物を教えていて、不在のまま
夫と二人で、空き瓶や空き箱のほか、古くなり汚くなった櫛や化粧品、ドライヤーなどを捨ててしまいました。
それまでは、いちいち「空き缶だ。古いものだ。」と姉に言って捨てていましたが、今回聞かずに整理したことで、意思の疎通に問題が発生し、
姉が後になって不便が生じ怒り出したのです。
まだゴミが残っている内だったら探せましたが、その日の朝、「可燃ごみ」出しの日で、出してしまっていて取り返しがつきません。
「ごめんなさい。悪いことしましたねー。」と謝った末、姉は「もうええ(良い)わい」と赦してくれましたが、姉は気分悪そうで、夫と「今回のやり方は
まずかったね。聞きながら整理するべきだったね。」と反省しました。
良かれと思ってしたことですが、今回のやり方はまずいやり方だったと思いました。「まだまだ、この位だと放置しても大丈夫か?」と夫と二人で
相談して、今後は手を出さないことに決めました。
実は私の実家の隠居家も、以前大変なことになっていて、母親と言い争いをしながら、ゴミの整理をした経験があります。
孫が送ってきた「飲物」の空き瓶や飲み干した空きペットボトルを100ケ以上そのまま居間に置いたいたので、捨てようとすると「孫がくれた
ものだから、思い出にとってある。」と言って捨てることを拒んだり、古くなった下着類なども、捨てることを嫌がりました。
親子だから、喧嘩しいしい、捨てましたが、義理の姉にはちょっとすべきではなかったかも?と反省したものです。
2回3回問題が発生していなかったので、慣れから油断が生じたかもしれません。
夫と相談の結果、ここで姉の家の終活のお手伝いは、終了します。なかなか難しい問題です。古い埃や多くの無駄なものは、病気や怪我の素
なのですが、嫌な事されても満足せず、腹も立ち、良いことはないかもしれません。
私自身、夫や母親に無断で捨てられたものがあった時、かなり腹が立ったものです。姉の言い分は正当なもので、良かれと思ってしたことで
あっても、私たちが悪かったと言えそうです。 (2017年2月3日)
終活は重労働2−8
一応姉の家のごみ出しはこの辺で一時中止しますが、困ったことに夫が風邪をひいてしまいました。
長年あまり掃除しなかった所を片づけたため、古い埃を吸い込んでしまい、喉を傷めてしまいました。元気な私は一日二日で回復しましたが、
喉の弱い夫は、それを機にのどの痛みがひどくなり風症状がでてきました。鼻水と頭痛やのどの痛みで苦しんでいて、こたつの中でぐずぐずして
います。
多少咳も出ていて体がだるいようです。今回のお手伝いは、踏んだり蹴ったりの結果を招いてしまいました。生きていると、こんなこともありますね。
しかし、キリストの神様は「いつも喜んでいなさい。」と命令されていますから、早く忘れて喜んで生きていたいと思います。
(2017年2月4日)
終活は重労働2−9
夫の姉の家から集めてきたゴミの中に、まだ使っていない車のフロントガラスを拭くスプレイがありました。これ、捨てるのに困る品物です。
ガスを残したままゴミとして出すと、燃やす時爆発して怪我をするそうで、使い切って底に穴をあけゴミだしするよう注意書きされている製品です。
夫とどのようにしてから捨てようかと放置していましたが、いらなくなった雑巾にスプレイして使いきってからごみ出ししようと話していますが、
あまり長くスプレイしていて飛沫を吸い込むと体に悪いだろうと、思案しています。
まだ使えそうでもありますが、我が家では不要なものですので、捨てるしかありません。しかし、少しづつスプレイして中身を捨てきってから、
ごみ出ししようと思います。
ごみ出しも楽ではありません。物にあふれた現代は、ゴミの整理もなかなかです。 (2017年2月14日)
終活は重労働2−10
先日の包括支援センター意見交換で、独り暮らし高齢者のゴミ屋敷問題が、問題提起されていました。
誰しも高齢者になると、ゴミの整理など面倒でしなくなり、何時しかそれに慣れてしまい、片づけられることに不満を感じるようになってしまう
ようです。
第一に火事が心配されるようです。そして怪我(これは躓いたり、物が落ちて来たり、よろけて転ぶ原因になったり)、また病気の心配(食中毒、
埃を吸い込み喉を痛め風邪を引いたり、不衛生からくる病気)もあります。
高齢になると頑固になり、言っても聞く耳を持ちません。私の両親や夫の姉なども、掃除することをしなくなり、物の整理もせず、不用品が溜まりに
溜まっていて大変でした。
私の両親は、ほとんどゴミでしたが、夫の姉などお金持ちのせいで、頂き物などが溜まっていて「良いものを持って帰る・・。」と受け取って
しまいますから、ちょっと厄介です。
持ち帰って区分けしますが、ほとんど賞味期限が切れていたり、使用しないまま古くなっていたリで捨てていますが、本人にとっては
「持ち帰って使っている。」と感じるようで、困ってしまいます。現実は、中身が残っている物ほど、捨てる時厄介であることを知りません。
以前講演で聞いた認知症の話では、まず、「お金や物を取られた。」と感じるようで、身近にいる人を一番に疑ってしまうということです。
高齢者と同居している人は、色々腹立たしいことも多いと思われます。
取ったと疑われ、同じことを何度も聞かされ、被害妄想から不満を言われ、とんだとばっちりを受けているだろうことは、想像に余りあります。
自分自身高齢になった時の心構え訓練は出来ているでしょうか?心配ではあります。 (2017年2月22日)
終活は重労働2−11
昨日、夫の姉の家に鍋を持って行き、「水炊き」と「マンゴーラッシー」を作って食べました。
その時気付いたことですが、やはり「台所の不用品を整理して良かった」と感じたものです。食器棚の前が不用品だらけで、食器を出し入れ
するのに邪魔で、高齢者には危ない状況でしたが、ある程度すっきりして、食器を取り出し易くなっていました。
夫と「やっぱりまた、ほとぼりが冷めた頃、整理して不用品をより少なくした方が良いね!」と話したものです。
暫くして慣れた頃には、忘れているでしょうから、もう少しすっきり整理して捨てるべきは捨てていた方が、防災、防怪我、健康保持には
良いだろうと思われます。しかし、賢かった姉も最近多少の認知症気味で、嫌味や暴言が多くなりました。
抑制が利かなくなったのです。認知症の初期症状のようです。何とか認知症の進行を遅くする薬を飲ませるように誘導したいものですが、
工夫が必要でしょう。両親や配偶者の両親の面倒を見ている人々の苦労が、少し理解できるようでもあります。長生きするのも心配になって
きます。
自分自身はどう努力するか?どう問題解決するか?思案中です。 (2017年2月26日)
終活は重労働2−12
ご近所さんに一人の知人がいます。半年前に、わが夫の留守の間に5人の高齢者女子会を致しました。その中のお一人です。
また夫が東京の男子会に出かけて留守になるので、再び「例の5人で女子会をしますか?」と呼びかけたところ、欠席との知らせがありました。
と言うのも、娘さんが帰って来て同居してくれたとのことで、娘さんの生活に合わせる必要があり、自由が利かなくなったようです。
犬を一匹連れて帰ったと言うのです。その犬のために応接間を改造して、犬と一緒に生活できる床に替え娘さんもその部屋で寝起きするように
なったそうです。
そしてその犬の散歩を朝5時にするため、それまでに朝ご飯を食べ、犬に餌をあげ、二人と犬で散歩をしないと犬が動かないと言うのです。
どうもそれまで娘さんの夫と三人で散歩していたため、知人と娘さんと犬の三人にならないと散歩に出ないと言うのです。
そのため、夜は早く寝る必要が生じたようです。
娘さんの夫は東北地方で一人暮らしをしているお父さんの所に引っ越し、娘さんは一人暮らしをする自分の母親の所に戻って来たようです。
知人の話では、娘さんは今まで捨てられなかった食器その他を思い切り捨てて整理して行ったようです。そしてネットオークションにでも
出したようで、段ボール箱19ケ迄無料で取りに来てくれるとかで、そのようにしたと話します。
食事も娘さんが小食なため、自分も合せるようになり、毎朝犬と一緒の散歩を30分〜40分行うようになったと言うので、
「健康には良いのでは・・・?」言っておきました。
「ものの整理をしてくれる娘さんがいて良かったですね!」と言いましたが、見ていただけで疲れ果て、「女子会に出て行く気力が無い。」と
いっていました。しかし80歳を過ぎた彼女には、安心な状態がやって来たと思われます。具合が悪いと病院に連れて行ってくれるでしょうし
買い物も手伝ってくれ、食事も作ってくれるでしょう。
終活の一つには、こうした同居と言う整理もあると思われます。同居のために不必要なものを捨て、その代わりに今後必要になる動物と
人間が加わると言う終活も有ることを思った日でした。結構犬と言う同居人は、心和むようですから・・・・。
(2017年7月25日)
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