なんだかなー春の東北旅行


 2023年春4月24日から27日まで、阪急交通社 Crystal hest の「最上級Sランクホテル・5つ星の宿に泊まる 桜舞う春の東北
 おもてなしの旅4日間
に申し込んで、東北の桜並木を楽しみにしていました。

 ところが今年は例年より全国的に2週間も早く桜が咲いて、予定が狂ってしまいました。一応キャンセルはせず強行しましたが、とんだ旅行と
 なってしまったのです。やはり、そめいよしの桜は散ってしまって葉桜でした。咲いていたら見事な桜並木のトンネルであったろう様子だけ
 見ることになりました。

 添乗員さんがしきりに「それでもまだ少し残っていて可愛かったですねー」と懸命に言い訳をしてイメージダウンを回復しようと頑張っていましたが
 「東北くんだりまでなしに来たの・・・・」って感じて、「なんだかなー」という感想が強かったです。

 でもまあ・・・旅行好きの私達には、家に籠っているのではなく出て行っただけでも、気分転換になりすっきりしたとも言えました。

 観音寺川の桜並木・厳美渓・角館 武家屋敷の枝垂れ桜・小岩井牧場の一本桜・弘前城の桜(桜の三大名所)・中尊寺を
 観光するコースでしたが、ほとんど2度程行っています。3度目の観光は桜が散っていると、楽しみは少なくなってしまいます。

 夫と、40年前くらいに一緒に来たことを思い出しながら、散歩した結果に終わってしまいましたが、弘前城では遅咲きの八重桜や枝垂れ桜、
 右近桜が満開で楽しめました。せめてものおもてなしだった感も否めませんが、これだけでもなんとか言い訳できたかなーという結果だったと
 思います。

 今回初めて、「旅行支援」の給付を受けました。一人一泊につき5,000円、3泊ですから1万5,000円、二人で30,000円の補助でした。
 それにプラスしてお小遣いが一泊一人2,000円、二人分で4,000円の3泊分12,000円を支給され、お土産代金に使いました。

 中途半端に多くなって送ってもらうために、必要以上に買ってしまい、結局爆買いで出費が多くなりましたが、疲弊していた観光産業に
 貢献したつもりで多くを買ってしまいました。

 今回のガイドさんは、凄く勉強して地元の歴史や話題を語ってくれて、知識が豊富になりました。

 特に大谷選手の生まれ故郷を説明し、ここのグランドで少年野球時代練習していたとか・・・花巻東高校はこれだ・・・とか話題は豊富で
 楽しいものでした。大谷選手がこの広い雄大な平野でおおらかに育ったことがうかがえ、母親や父親が大谷少年を自由にさせ、自分で
 考えさせたことで、今の大谷に成長したとも話していました。

 添乗員は、子供の野球の練習を厳しく管理した一郎の父と、自由に自分で考えさせた大谷の両親の野球教育を比べていましたが、
 この二人の人間性の違いは多少、親の教育方針にも影響を受けているのかも・・・?なんて思ったものです。

 大谷の人柄は、山に囲まれた広い広い平野の、雄大な土地で悠々とのびのび育てられれ、両親がかなり高度な運動能力を持った選手
 だったことも加味された結果なのかなー・・・と感じたものです。親の遺伝子の恩恵も大いに受けているようですし、母親似だという
 ハンサムでスタイル抜群、実力とおおらかな性格を備えた大谷、どんなお嫁さんを射止めるのか・・・楽しみです。

 今回は桜見物が目的でしたが、それが外れなければ、日本人らしい旅の楽しみ方は出来ました。この地方には外国人の観光客は
 少なく、台湾からの観光客が角館に多く来ていたくらいで、静かな温泉場での宿泊で、東京や京都の観光客であふれた雑踏という
 感じは無く、混んでいたのは「角館」と「ねぶた村」位いでした。

 日本の皆さんの旅行って、旅館に到着すると食事前に温泉に入り、寝る前に温泉に入り、朝早く起きて朝風呂に入り・・・温泉地に行くと
 一日3回はお風呂に入るのが常識みたいで、ガイドさんも「温泉には、3回入って楽しんでください・・・。」と勧めていました。

 私達は寝る前に一回で十分で、3回も入ることはありませんでしたが、戻ってきてからも一週間くらいはお肌がつるつるで、「やっぱり
 温泉はお肌には良いんだなー。」と感心しました。

 今まで大浴場に行くのが恥ずかしかったり、めんどうだったりで、部屋にあるユニット式のお風呂ばかり利用してきましたが、これからは
 大浴場や露天風呂を大いに楽しもうと思いました。お風呂は3泊とも最高でした。

 旅行支援の補助金も出て、お土産も今回驚くほど買ってしまいました。習慣にならなければよいですが・・・・。と思います。

 日本式旅館の夕食や朝食の凄いこと・・・・。健康でなければ楽しめないほど多種多量です。やり過ぎです。

 長い間海外旅行を楽しんできた私達には、考えられないほどの「おもてなし」をしようとする日本人はちょっと「やりすぎ」だとも感じました。
 旅館によっては、到着時と出発時に、従業員が並んで玄関先でお出迎え、お見送りしています。

 でも、こんな事より気を使ってもらいたいことが他にあって、「こんなことにこそ気を使ってほしい・・・。」と感じることが抜けていたり
 します。客が希望することにも、気付いてほしい・・・と思う一面もあります。

一日目
 朝6時11分発・始発リムジンバスで松山大街道駅からの松山空港行きで空港へ。

 阪急交通社の職員から、航空チケットとeチケットを受け取り、荷物を預けて手荷物検査場を通過後、持って行った朝食のお弁当を食べ、
 飛行機に搭乗。ボーイング787という大型機です。国際線に多い機種です。大方満席。

 東京に到着すると各所から参加した人たちと集合して貸し切りバスで東京駅に向かいました。

 お上りさん扱いで、(夫が大学と仕事が東京で…約40年の間、東京にいたのに・・・。)東京の説明を受けながらのバス移動でしたが、東京駅では
 他国大使の着任式で皇居へ向かう馬車に出会いました。(下写真)

 かっこ良い・・・素敵です。

 大使はご満悦でしょう。これも日本のおもてなしなのでしょうか?見ることが出来て幸運でした。結構長い馬車の行列でした。

   

 東京駅から東北新幹線「なすの257号」
 グリーン車でJR郡山駅まで。
 グリーン車はガラガラで我々で貸し切った
 みたいでしたが、12名と添乗員の13名、
 多分自由席もかなり空いていると思われ
 ました。

 お茶とお弁当が配られ、新幹線内で
 食べました。昔の駅弁を思い出す。
 東北新幹線は、車内販売はないそうです。

 郡山駅から貸し切りバスで観音寺川の
 桜並木に向かいました。
 一週間前には満開だったそうですが、
 もうすっかり散っていて葉桜状態でした。
   

 この間強風がふいたとか・・・。そのせいもあっての葉桜のようでした。近くにある大きなホテルの前庭園に咲く八重桜が少し並木状態になって
 咲いていました。ガイドさんは懸命に「可愛いですね。」などとイメージアップに努めていましたが、どうしてもがっかり気分は否めません。

 葉桜ではありましたが、満開で桜のトンネルになっていればさぞかし美しいだろうと思われ残念ではありました。この日は秋保温泉で宿泊。

2日目

 朝8:15分出発で厳美渓へ。
 ここは約40年くらい前に、夫と
 個人旅行で来たところです。

 かごに乗せて川向こうの
 団子屋さんから団子とお茶を
 購入する面白い方式で、
 川岸のあずま屋で団子を
 食べるのです。
 みんな面白がって団子を買って
 食べていましたが、私達はパス。
 興味なしです。

 夫が一型糖尿病のため
 間食禁止。妻もお付き合い。

(写真右)
 
ガラス館

(写真下)
 利休梅

 この花は見たことが無く
 一緒に参加した女性に
 「お花に詳しいですか・・?」
 と尋ねたところ「詳しくは
 ないですが調べられます。」
 と、スマートフォンで、
 調べてくれました。

 グーグル検索で写真を撮って
 検索できるのです。


 早速わたしも
 無料のアプリを
 ダウンロード
 しました。

 便利です。

 知らない花に
 スマホをむけて
 調べることが
 出来、知らない
 花を検索でき
 ました。

 ありがとう。
 教えてくれて・・。

 一路、盛岡のそば屋「東屋」へ。「わんこそば」のお店でそばづくしの昼食。夫は糖尿病なので「わんこそば」だと多くは食べられなかったと
 思います。この昼食で良かったかも・・。お蕎麦として変わった料理法で工夫がしてあり珍しい食べ方でした

 近くにある古い建物
岩手銀行赤レンガ館を外観だけ見てバスに乗る。ガイドさんの説明不足で、横からしか見なかった。
 検索による写真では正面は素敵。東京駅を建てた建築家辰野金吾氏が設計建築したものだそうで国の重要文化財となっているらしい。
  
 

 昼食後は再びバスに乗り、角館へ。

 角館へ向けて走った道路からは
 写真のような風景が見られました。

 まだ奥羽山系には雪が残って
 美しく、のどかな田園風景と共に
 私を魅了してくれました。

 桜が葉桜になっていて
 がっかりした分を補ってくれたとも
 言えます。

 場所によっては、水芭蕉の大群が
 生息する林もあったり、
 窓の風景には事欠きません。

 せめてものお土産でしょうか・・・?


 水芭蕉は、
 40年ほど前に
 夫とリュックを背に
 東北を旅した時、
 八幡平麓付近で
 よく見かけました。

 尾瀬の水芭蕉より
 小さくて、群生
 していて可愛い
 花でした。

 一面に群生した沼に
 遊歩道があって
 歩いて楽しんだ
 場所もありました。


 角館は、枝垂れ桜もほとんどは散っていて、
 何度も来た武家屋敷の街並みを
 阪急旅行社が用意した人力車での観光。
 女性が引く人力車だった。
 25年も続けているとか・・・体力いりそう。

 写真を撮ってくれるが、この年齢になると
 「もういいかな・・・?」と思う。

 衰えた自分の姿を見るのは忍びない・・・。
 「まだまだ若くて元気・・・。」と思いたい
 年齢になった。夫は80代前半、筆者は
 70代後半ですから・・・。

 今年の桜は咲くのが早く25年の経験では
 なかったことだと人力車の女性は言っていた。

 お土産店で「いぶりがっこ」と
 「生もろこしあん」「もろこしクッキー」を
 買う。このお菓子は小豆で作っていると
 聞いたが・・・。

 薔薇の形をしたソフトクリームを食べた。
 前回来た時も食べた記憶がある・・・
 可愛いので女性に人気。

 台湾からの観光客が私の
 ソフトクリームの写真を撮っていった。

 3回目で桜の散った角館の2時間は
 退屈だった。

 今日の宿泊所のホテルへ向かう。
 鶯宿温泉泊。

三日目

 朝8:00時出発。一路小岩井牧場へ。この日は雨。右写真の桜を
 見るためにだけ、高速道路を走って雨の中やって来た。

 「なんだかなー」小岩井牧場には入場せず・・・。「わざわざ・・・・?」
 晴れていれば、桜の向こうに雪を残した岩木山が美しくたたずんでいる
 らしい。雨の後の霧で全く見えず・・・やっぱり「なんだかなー」です。

 この桜、NHKの朝の連続ドラマの冒頭に出てきた風景で人気となり、観光客が
 大勢来るようになったのが観光場所になるきっかけだとか・・?

 この牧場は約40年前に来たことがある。牧場内に使わなくなった寝台車の
 ホテルがあり、「面白そうだ・・。」と泊まってみた。最悪だった。
 一車両の中に多くの人が泊まっていて、いびきがすごいのです。
 夫がめったに鼾をかかない人なので、煩くて眠れない。寝不足で疲れた。

 この当時東北は、上野から寝台列車が走っていて、盛岡まで寝台列車で
 やって来たが、夜行列車は「ゴト・ゴトン・・・ゴト・ゴトン・・。」と電車が走る大きな
 音がしていて鼾はかき消され気にならなかったけど、静かな所に止まっている寝台車は頂けなかった。やはり就寝は個室に限る。

 でもこの小岩井牧場のお水がすごく美味しく、3杯も飲んでしまってお腹が満タンで、その後食べた美味しい牛肉ステーキは全部は食べられ
 なかった。忘れられない思い出です。


 ここのお水は岩木山の雪解け水だと言っていましたが、今までにここで飲んだお水ほど美味しいお水は飲んでいません。

 昼食は、「津軽伝承工芸館のレストランもみじ」ですき焼き定食。これも美味しかった。
 東北もお肉は美味しいですねー。 昼食後弘前城へ。大分激しい雨も止んできて、
 曇り空ではあるが傘無しで観光しやすい状態になりました。

 しかし、そめいよしのの桜やお堀に浮かぶ花絨毯は終わっていて、葉桜でした。

 それでも、ピクニック広場の枝垂れ桜や八重桜、右近桜が満開で、
 「仕方ないか・・・。」という気分になるくらい豪華でした。

 桜のお花見は、地元に限る・・・。一番良い時期にすぐ行ける・・。
 こんなに遠くまで来てもっとも良い時期には当たりにくい・・・。
 何か月も前に申し込むのですから・・・。

弘前城の桜
 右近桜→     


 弘前城見学の後、「ねぶた村」で津軽三味線のライブを聞く。今回は一人だが、
 コロナ流行以前3年ほど前には5人ほどの人数でやっていたし、演奏時間も
 長かった。
 5人での合奏も迫力満点だった。コロナで時間も短く人数も少なくなっていた。
 こうしたイベントは全てに変化がある。

 コロナが収束しても以前の状態には戻りそうにないようです。三味線演奏者も
 辞めてしまっていて、少なくなっているらしい。コロナは世の中のシステムを
 大きく変えてしまっています。
 多方面で、世の中の様子が大きく変化するかもしれないと感じました。

 この場所2回目ですが、混んでいますね。多くの人が訪れる場所のようです。

 この日は、花巻温泉郷・新鉛温泉泊


四日目

 ホテルを8:10分出発して中尊寺へ向かう。ここも3度目であまり興味が
 ない・・。早めに切り上げて、お土産物屋でお土産をゲット


 昔から「お土産物にうまいものなし。」と言いますが、どこででも
 買える物ではないのでついたくさん買ってしまいます。

 最近は、後に残る物は買いません。食べ物ばかりです。
 食べればなくなるものばかり・・・。

 昼食は「牛タン定食」でした。私の地元では食べるところを探すのが
 難しい食べ物ですから、珍しい食事でした。

 その後JR仙台駅に向かい「やまびこ142号」新幹線で東京へ。
 帰りのグリーン車も貸し切り状態。

 東京駅から貸し切りバスで羽田へ、19:25分発松山行き最終便で
 松山到着。タクシーで我が家に・・。4日間の旅行終了。
                   
はずれってこんな事・・・?(ひとりごとに書いた記事)

 24日から4日間「最上級ホテル5星の宿に泊まる 桜舞う春の東北
 おもてなしの旅4日間」
という阪急 Crystal heat の旅に参加しました。

 前日色々と仕事が多く、突然の来客もあったりおお忙しの出発でしたし、行って
 みると大外れの旅でした。

 割合私達、度々旅行する割に失敗がなく快適な旅が楽しめていたのですが、
 今回は大外れとなりました。こんな時もあるんですね。

 今年は桜の開花が2週間早く、予定が大幅に崩れていて、現地の
 人力車ガイドさんも、「25年人力車の仕事をしているが、こんな年は初めてです。」
 と話していました。参加者もキャンセル続出で「申込者の半分になった。」と
 添乗員が嘆いていました。

          弘前城ピクニック広場の右近桜


             弘前城ピクニック広場の枝垂れ桜
 そめいよしのの桜のトンネルは全て葉桜となり、そめいよしの桜の群生地域も
 すべて葉桜・・・。角館の枝垂れ桜も、ほぼ散ってしまっていて、NHK朝ドラで
 有名になった「小岩井牧場の一本桜」は雨の日に当たり周りの風景はガスが
 罹って見えません。踏んだり蹴ったりという・・・桜の花見旅行となりました。

 しかし、弘前城の桜は、種類が多く、遅咲きの八重桜や枝垂れ桜、右近桜が
 満開で、一部の場所は見ごたえがあり、せめてものおもてなしとなりました。


 しかし今回の旅行は、大きな有名日本風旅館ばかりで、食事のおもてなしは
 豪勢で、「こんなに食べられませんよ・・。」というほど大量(種類)に
 出てきます。贅沢三昧で、お腹いっぱい・・・珍しい食べ物沢山・・・という
 内容でした。

 欧米風のおもてなしのホテルに慣れていた私達には、ちょっと「やり過ぎ・・?」
 という感じです。大浴場も大きく種類が多く露天風呂もあります。
 日本人の旅行の楽しみ方が独特なのが解ります。知らない人との裸の付き合い。 
 外国人は慣れないとびっくりするのではないかと思います。そして旅館内はほとんどの人が、浴衣姿とスリッパで歩いていて外人が恥ずかしがり
 そうです。

 ただ、いま旅行支援で、国や地方自治体から支援金が出ていて、一人一泊につき5,000円、お小遣い一人一泊2,000円が支給されていました。
 初めて支給され使いましたが、ついでにお土産を多く買ってしまって、むしろ高くつきます。でも、宿泊料金は助かりました。

 長く疲弊していた旅行関係会社も、交通機関も以前に戻りつつあり良かったと思います。
 東京往復の飛行機はボーイング787という大型飛行機でしたがほとんど満席で航空会社も活気が出てきていました。   (2023年4月28日)


  泊まった旅館 買ったお土産一覧